脱サラIT社長が起業する話〜日常編

プログラミング知識0からIT企業を起業してしまった人間が日々の日常を気ままに書いてます。

半年間の振り返り

こんにちは。

さて、前回の更新から少し時間が経ち、かつ三日坊主ならぬ一日坊主で更新が途絶えてしまいましたが、ピッカピカの一年生エンジニアとして歩み始めてから約半年が経ちましたので最近思うことをここで記録として残しておきたいと思います。

主にエンジニア領域の話(仮説的結論)になりますが、社会に対する大それた提言まで持っていきたいと思います。(笑いは余りありません。すみません。)

 

1、日本のIT業界は世界の先端から遅れている。特にBtoC領域では2-3年程度、BtoB領域で4-5年程度遅れている。このままの状況が続く限り、日本からApple, Google, Amazonのような世界を変えてしまうような企業は永遠に生まれない。

→これは私がプログラミングをまさに一から、(英語で言うところの'This is a pen'から、)学習して気づいたことです。

 少し難しい事例になってしまいますが、現在のWEB業界の最先端のプログラミング言語Facebookがサポートする'React'やGoogleがサポートする'AngularJS'だったりするのですが、日本のWEB業界でこれらの言語をがっつり扱っているWEBサイトは非常に少ないのが現状かと思います。

 まあ要するに、世界のみんなはスマホを使っているのに、日本の多くのWEBエンジニアはガラケーを使い続けている、みたいな感じです。

 以上はBtoC領域の話ですが、BtoBはもっと遅れているかな、と思います。例えば、以前働いていた企業のイントラネットHTML5(4-5年前から世界的に普及している、WEB業界の英語的存在)ですら書かれていなかったように記憶しています。

 まあ要するに、世界の企業はスマホを使っているのに、日本の多くの企業は延々とポケベルを使い続けている、みたいな状況です。

 この状況が続く限り、日本のIT業界は後塵を拝し続けるでしょう。

 

2、「プログラミング=情報系=理系の領域」みたいなピタゴラスの定理ばりの社会認識が日本にはある。実際のところは、「プログラミング=情報系=バリバリの文系の領域」が正しい。

→これも最近よく思うことなんですが、我々日本人が進路を選択するときや職業を選択するときに、上記のピタゴラスの定理はかなり幅を利かせてないでしょうか。少なくとも多くの大学の情報系学部は理系に分類され、試験で難解な数学3Cとかが課されることが多いと感じています。(私の誤認識だったらゴメンなさい。)

 ところが、この半年間プログラミングを勉強してきて、未だ二次関数レベルの問題に遭遇したことがありません。それよりは圧倒的な量の英語のドキュメントを読み込む力がシビアに要求される毎日です。

 一説によると、女性のプログラマーは20%に満たないそうなんですが、ここにこの定理の存在を意識せずには入られません。(ちなみに大学理系学部の女子比率も20%未満です。)

まあ要するに、ITをよく理解していない生きる化石状態の大学教授たちが、情報系の学問は理系の崇高な学問だとか勘違いをしていて、その結果、大学進学時に理系を選択しなかった女性はWEBエンジニアになる確率が圧倒的に小さいという仮説です。

 IT業界の職場を華やかにするためにも日本の大学関係者の方々には情報系学部の文系化を心強く希望します。

 

3、日本の高校生が古文を学習する時間をプログラミングを学習する時間に変え、より発展する産業により優秀な人財をより多く供給するべき。

→こんなことを言うと極論のように捉えられるかもしれませんが、日本人に与えられた時間は全世界平等に有限です。その限られた資源を国家的に最適配分することこそ、国家戦略上非常に重要なことではないでしょうか。

 決して古文が無意味だとか言っているわけではありません。私自身、高校生時代に「雨月物語」とか「枕草子」とか古典を趣味で読んでいたくらいなので、古文の教育を真っ向から否定はしません。ただ、1000年以上前に滅びた言語を学習する意義と、現在の世界中の産業を支え、雇用を生み出している言語を学習する意義をしっかり議論するべきではないでしょうか。

 少なくとも、学生に教えるべき教育内容は時代の流れとともに、ドラスティックに進化させるべきだと考えます。

 

以上好き勝手な内容を記載してしまいました。

しかしながら、日本が自らそのGDPを増大させ、より発展し続けるために必要な施策の一つは、IT業界に優秀な人財をより多く供給し続けることであり、そのためにも日本の教育制度、教育内容自体を文部科学省が今一度内省してくれないかなあと思う今日この頃です。