脱サラIT社長が起業する話〜日常編

プログラミング知識0からIT企業を起業してしまった人間が日々の日常を気ままに書いてます。

書評➕α ②会社は頭から腐る(冨山和彦 著)

こんばんは。

 

今日は電車移動が長かったので、冨山さん(元産業再生機構COO、現経営共創基盤CEO)の本を一冊読んでしまいました。 

リンク:

https://www.amazon.co.jp/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AF%E9%A0%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E8%85%90%E3%82%8B-%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%81%AE%E4%BF%AE%E7%BE%85%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%8F%90%E8%A8%80-PHP%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%86%A8%E5%B1%B1-%E5%92%8C%E5%BD%A6/dp/4569760201/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1473087344&sr=8-1&keywords=%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AF%E9%A0%AD%E3%81%8B%E3%82%89

2003年に発足した産業再生機構での冨山さんご自身の経験を元に、企業の経営状態がおかしくなる原因は主としてその頭(経営陣)にあるという内容なのですが、それだけではなく、日本企業の多くが抱えるであろう病理とも言えるものが様々な視点から考察されていて、非常に多くの示唆に富んだ内容でした。

第1章がいきなり、「人はインセンティブと性格の奴隷である」という文章から始まるあたり、ところどころ内容が哲学的だなあと感じました。

 

一方で、「マネジメントエリート予備軍は30歳で一度クビ」にしろとか、「高学歴者に雇用保障はいらない」など、ところどころ極論もあってオイオイという感じもしましたが、それも冨山さんならではのご愛嬌でしょうか、ついつい共感してしまうあたり流石ですね。

 

あたりまえの話ではあるのですが、企業が競争力を磨くためには絶え間なくPDCAを回すことが必要だ、とも述べられていました。個人的にはPDCAサイクルの中で一番見落とされがち、かつもっとも重要なのはCの 'Check'だと思っているのですが、それも踏まえて、今の環境で私が自分自身なりに回せるPDCAは何か、きちんと回せているか、今一度振り返らなければな、と内省する契機にもなりました。

 

皆さんも機会があれば、是非一度手にとって読んでみてください!