脱サラIT社長が起業する話〜日常編

プログラミング知識0からIT企業を起業してしまった人間が日々の日常を気ままに書いてます。

コンパス事件

先日中高の同級生と夕食を食べていた際に、そういえばそんなこともあったなあと色々と昔ばなしに花が咲きました。

 

私の通っていた中学校、高校は田舎では珍しい私立の中高一貫校だったのですが、エスカレーター式で上がっていくコースはそもそも人数が少なく、一学年60人もいないようなこじんまりとした学校でした。

クラス自体、2クラスしかなく、クラス替えがあったとしてもその60人の中でローテーションするだけだったので、半数は同じ人、そしてさらにもう一回ローテーションすると元どおり、みたいな至極変わった学校だったのですが、その60人が6年間一緒に生活するわけですから、今から思い出すだけでもそれなりに濃密な時間を過ごすことになるわけです。

 

で、表題の件なんですが、そのあまりにも濃密な人間関係ゆえ、たまにビックリするような事件にも遭遇するわけで。。。

 

それは確か私たちが中学三年生の時だったと記憶していますが、少し感情的になると暴走気味になってしまうT君と、普段は比較穏やかなI君がもめたことがありました。T君の暴走加減を説明するエピソードとしては、以前キレた際に自分で自分の机をバーーッン!と叩いた時に、自分の腕の骨が折れてしまうというまさかの事件があったくらいなので、どういう人物像か想像していただけるかと思います。

そのT君は体も小さく、一方のI君は比較的大柄だったので、どう見てもI君の方が強かったのですが、性格上I君はオドオドすることが多く、「ヘタレのI」などというあだ名がついてしまうくらいだったのでT君はI君にケンカを挑んだわけです。

 

しかしながらT君のケンカの挑み方は、桶狭間織田信長もビックリ、奇襲攻撃を仕掛けるという戦法でした。何かというと、コンパスの小っちゃい先っちょの針でいきなりI君の背中を突き刺すという荒技に出たんですが、それに「天下無双 織田信長」もビックリ仰天、いな、「ヘタレのI」もビックリ仰天、I君は「アイタタタタター」といきなり教室じゅうを走りまわるというまさに戦場状態になったわけです。

I君が必死に痛がる中でもちろん私たちは心配し、そこでI君を上半身裸にさせて傷を見てみたのですが、刺し傷どころか蚊に刺された跡すら見つからないという事態にI君への同情心は薄れ、「ささっ、帰ろ〜」みたいな感じになってしまいました。

 

まあ結局その後は素直にT君がI君に謝ることで、ことなきを得たというように記憶をしていますが、未だに同級生が集まるとその話が出るくらいこれは衝撃的な事件でした。

 

あれから15年も経ったのかあと思うと、本当に時が流れるのは早いものだと毎回この思い出話をするたびに感傷的になってしまう私でした。